フェイク

　　誰か居る　　梟です






　夏の夜、ふとした瞬間に人の気配を感じる時がある。




　　基本的に梟さんは幽霊を信じるほうだが所詮は根も葉もない日本の風物詩。だが死してなお、梟さんのサインが欲しくて夜な夜な枕元に立つとはまことにアッパレである。




　女の霊には望み通り「ふくろお」と書いたサインを、男の霊には梟さんの必殺「青春の握りこぶし」から放つマシンガンチョップをお見舞いしてやらざるを得ない





　　　そもそも日本のように死んだら「火葬」する国のお化けは「幽霊・ゴースト」が一般的だね。白い服着ててうらめしや～みたいなやつね。


　　逆に、アメリカのように「土葬」する国では「クリーチャー」の話がよく出てくる。ゾンビみたいな蘇り系である。



　　


　　梟さんが住むメゼポルタでは死んだら「土葬」が一般的である。モンスターもまたしかり。




　つまり今後「レウスゾンビ」や「くさったガノトトス（マジ臭い）」などのクリーチャーモンスが実装されるというのもあり得ない話ではないのである


　　

　Ｚｏｏ　　「うぅ～・・・幽霊こわいですよぅ・・」　　　

　　　　

　　
　　
　　・・そうかな・・・首から上がケルビのお前の方が断然ホラーだと思うが




　　　　梟　　「まぁゾンビモンスとかＭＨの世界観と違うし実装は無いだろうけどな」

　　　Ｚｏｏ　　「・・ならいいんですけどねぇ・・」

　　　　梟　　「そもそも死んだ者が生き返って何が怖いのかよく分からん」

　　　Ｚｏｏ　　「ありえないじゃないですか！ありえないことが起こるから怖いんですよぅ」

　　　　梟　　「だから起こらないっつってんじゃん」

　　　Ｚｏｏ　　「もしも起こったら・・・怖いじゃないですか」



　
　　まったくとんだ甘えんぼケルビさんだぜアンダーヘア生えそろう前に戻ってミルキーは本当にママの味か確かめて来い・・である





　俺達は生きるか死ぬか命のやり取りを商売としているハンターだ、死体が怖くてハンターを名乗るとは笑止千万である。







　　　梟　　「とか言ってそのケルビフェイクも元はケルビの首ぶった斬っただけだろ」

　　Ｚｏｏ　　「なーっ！？こ、これは私の素顔ですよぅ」

　　　梟　　「ケルビの頭の中身くり抜いてかぶってるんじゃないのか」

　　Ｚｏｏ　　「草食獣はそんなムゴい事はしません。平和が一番ですよぅ」

　　　梟　　「じゃ、草食じゃない俺が新しいフェイクをプレゼントしてやろう」









　　ちょっとまってろよ、コイツの首ぶった斬ってフェイクを・・







　　　梟　　「どうだラージャンフェイク、なかなかイカすだろ？」

　　Ｚｏｏ　　「むごい・・・」

　　　梟　　「そういやＺｏｏ、採取装備の時フツーのオッサンの顔だよな」
　
　　Ｚｏｏ　　「あれはハンターフェイクですよぅ」

　　　梟　　「正体、見たり！この殺人鬼め！」

　　Ｚｏｏ　　「なーっ！？あれは精巧に作ったマスクですよぅ。人の首なんて・・」

　　　梟　　「なんだ違うのか。」
　
　　Ｚｏｏ　　「あたり前ですよぅ！」

　　　梟　　「そうか残念だな、せっかく新しいハンターフェイク作ってきてやったのに・・」

　　Ｚｏｏ　　「・・・・・えっ・・・梟軍曹・・・まさか・・・？」










　　　　
　　　　
　　　　　・・・え？